仕事とプライベートを両立させるための工夫


シンガポールでは娘と共に、親子2人で暮らしています。夫は仕事の都合上、日本を離れることが難しかったためにこの選択となりました。
シンガポールでは共働きが一般的なので、政府が近隣諸国からの家事手伝いの就労制度を整えています。我が家でもヘルパーさんを1名雇用し、日常の家事を中心に手伝ってもらっています。会食で帰宅が遅くなる時などは、ヘルパーさんが夕食から寝かしつけまで対応してくれます。また、出張など私の不在期間がより長くなる場合は、子どもの寂しさ対策として日本から母に来てもらうこともあります。
上司・同僚も事情をよく理解してくれて、無理なスケジュールで対応を強いられることなどもなく、ありがたく思っています。
経歴
入社動機

前職では、企業の信用力や不動産などの資産を裏付けとするクレジット商品の投資を行っていました。その一環として事業モデルの分析などを手がけるうちに、事業そのものに投資し、運営する経験がしてみたいと考えるようになったのが転職の動機です。前職の上司が三菱商事出身だったため「総合商社はさまざまな領域で事業投資を行っていること」「海外での案件も多いこと」などをご説明いただき、興味を持ちました。とても人柄のいい上司で、その上司が「三菱商事は良い会社だよ」とおっしゃっていたのも後押しになりました。また、前職で学んだマクロ経済の見方や分析・モデル作成等のスキルは、必ず事業投資でも活かせるだろうと考えました。
入社前
幼少期〜中高時代
神奈川県横浜市で三人兄弟の長女として生まれる。小さい頃の夢は画家または漫画家、中高は管弦楽部・バンドと、かなり文化系。社会人になって振り返ると、運動部をやってみればよかったなと強く思う。
大学・大学院時代
クリエイティブな仕事に携わりたいと考え、建築を学ぶ。しかし、徹夜作業の肩こりが酷く体力の限界を痛感。就活では、グローバルな環境に興味があったこと、世の中のお金の流れについて学び視野を広げたいと考えたことから、外資系証券会社に就職。
証券会社時代
クレジットトレーディング部に所属し、社債・CDSの売買や、コーポレートローンなどの流動性の低い商品への投資に従事。投資に必要な信用力分析を通じて、財務分析の基本や収益モデルについて学ぶうち、事業会社を投資対象として見るよりも、自分自身が事業を行う側に回り、投資・経営に携わる経験を積んでみたいと考えるようになる。三菱商事出身の上司との会話を通じて、三菱商事の魅力や可能性に惹かれ、転職。
入社後
- 2013年
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<国内/本店/事業開発・事業投資>
ガス船事業部LNG船プロジェクトチーム配属。LNG船の長期プロジェクト組成等に従事。アメリカからヨーロッパへのLNG輸送需要の盛り上がりを背景に、国内の造船所や船会社と共同で長期LNG船案件の入札などに取り組む。落札した20年にわたる傭船案件は、長期にわたる契約交渉、スキーム変更、納期遅延など一筋縄ではいかなかったが、案件構築から組成に至る実務を学ぶうえで、非常によい経験となった。
- 2019年
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<国内/本店/事業投資>
本店の戦略企画チームで、船舶部の事業戦略立案・計数管理、船舶保有業務管理に従事。船舶部の事業戦略・保有業の方針立案の際にグループ経営やコーポレート部局と協議を重ねることで、より高い視座から事業を捉え、大きく視野を拡げる経験ができた。
- 2022年
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<海外/MCシッピング シンガポール支店/事業経営>
船舶部事業投資先のMCシッピング シンガポール支店に出向。三菱商事の保有船の船舶管理・貨物輸送事業を行う拠点にて、22名のスタッフとともに日々の事業運営に従事。船舶事業の成長を支える強い柔軟な組織づくりを目指している。
仕事

記憶に残る上司・先輩

三菱商事に転職した直後は、承認プロセスの違いや社内用語に戸惑い、キャッチアップに時間を要する場面もありました。そんな中で、厳しくも優しく指導してくれた先輩の存在には本当に助けられました。また、営業を経験したことがなかったため、営業のプロである先輩の交渉術や顧客との接し方、観察眼の鋭さは、見ていて非常に勉強になりました。物事の本質を追求するアプローチや意見の組み立て方、伝え方などは、今でも私の指針となっています。
また、三菱商事でのキャリアを通して、さまざまなリーダーシップのスタイルや意見に触れられることも大変勉強になっています。先輩・後輩を問わず、さまざまな人から多様で新鮮な気付きをもらうことができますし、「自分のいい部分と悪い部分はどこか」「自分はどういうスタイルを目指すのがよいのか」など、客観的に振り返る際のヒントをたくさん得ています。こうした人材の多様さは、三菱商事で私が好きなところのひとつです。
海外経験
シンガポール港に寄港したMC保有船に訪問した時のものです。沖合なので、結構ハシゴを使います。
三菱商事への転職直後に、スペインでのガス会社向け案件に関わりました。国内の造船所が建造するLNG船を合弁会社で保有し、スペインの船会社に貸出。ガス会社向けに20年にわたってLNG輸送を行うというものです。関係者も多くさまざまな契約交渉が発生し、たびたびスペインにも出張しました。スペイン人と朝から晩まで交渉するのですが、交渉が難航したかと思えば、昼には和やかに2時間くらいワインを交えて歓談(その後はあまり協議は進みませんが……)。土日を挟むときには観光案内もしてもらうなど、長期にわたり関係を築きながら交渉を進めました。契約合意後も、納期遅延やスキーム変更といった予期せぬ対応がたくさん生じたものの、強固な関係をベースに一丸となって案件を進められました。案件準備から船の竣工まで約5年かかりましたが、苦労も含めて本当にいい思い出がたくさんあります。
今はシンガポールで、20名ほどの現地スタッフと仕事をしています。シンガポール人のほか、マレーシア人、インド人、日本人、韓国人で構成された多国籍なチーム。それぞれの文化・背景を尊重しながら、オープンなコミュニケーションを取ることを心がけています。シンガポールは日本よりも人材流動性が高いからこそ、優秀なスタッフにモチベーション高く長く働いてもらうことが非常に重要だと思っています。積極的な交流やメッセージの発信も含めて、そのための環境づくりに注力しています。

シンガポール港に寄港したMC保有船に訪問した時のものです。沖合なので、結構ハシゴを使います。
休日
休日の過ごし方
子どもの習い事のほかは、お友達の家族と遊んだり、映画や図書館等に行ったりすることが多いです。何日か休みがあると近隣に旅行することもあります。日本からお父さんが来られないことも多いのですが、幸い、シンガポールのほかの母子駐在の社員ととても仲がよく、旅行もご一緒しています。年々体力の重要さを感じており、「健全な精神は健全な肉体に宿る」ということで、なるべくジムなどで運動もするように心がけています。

